立命館大学バレーボール部
−２００３年韓国テグ市 ユニバーシアード応援ページ−
「テグ ユニバへの道」
２００３年５月１５〜１８日 最終選考合宿（東レ）
☆特別付録 テグユニバのバレーボール競技試合日程を掲載しています！
２００３年８月１９日〜９月１日 ユニバ本大会
２００３年７月３０日〜８月７日 ３次合宿（サントリー）
２００３年７月１７日〜２５日 ２次合宿（東レ）
２００３年６月６日〜２３日 １次合宿＆アジア太平洋カップ
・２００３年８月８日〜８月１８日 ソウル遠征
| 月 | 日 | 活動内容 | 本日のユニバ候補チーム情報＆備考 |
| ８ | ８ | 出国 | 本日は早朝の５時に起床し、６時半にブレイザーズをバスで出発しました。バスは快適に朝の高速道路を進み、７時半には関西空港に着きました。出国手続きもスムーズに済んで、定刻通りの９時１５分に日本を飛びだちました。ですが、実はある理由で一人一緒に出国出来なかった者がいて、その者はまだ日本に残っています。予定では明日一人で現地入りすると思われます。その理由はまた後日、ほとぼりが冷めた頃にお伝えしようと思います（笑） 出発前に搭乗ゲートまで来ていた枩田がそわそわ何かを探し始めました。聞いてみると先ほどまで手に持っていた搭乗券をどこかで落としてしまったみたいです。そこで意を決した枩田は、ＪＡＬのカウンターにいる日本人のお姉さんに「すみません」と日本語で話しかけました。しかし、枩田の身長と、見ようによっては日本人離れした風貌に反応したのか、ＪＡＬのお姉さんは、「YES?」と英語で話しかけたのでした。幸いチケットはすぐに再発行してもらえたのですが、枩田はＪＡＬのお姉さんに日本人だと思われなかったのが悔しかったようですが、みんなはそうだろうなぁと納得していました（笑） ソウルの仁川空港に着くとユニバーシアードの組織事務局の方が出迎えに来てくれていました。何でも我々が今回のユニバ出場全種目、全チームの中で一番乗りなんだそうです。１番は良いことですよね（笑） 空港から滞在先のSeoul Olympic Parktelまでは１時間と少しかかりましたので、みんなバスの中では寝ていたようです。ホテルは、オリンピック公園の敷地の中にあり、日本でいう総合運動公園のようになっています。都会の中なのに緑も多く環境は大変良いところです。ホテルに着くと今度は韓国のバレー協会の方が出迎えてくれました。チェックインを済ませ、選手は部屋に入り、スタッフは協会の方と明日以降のスケジュールについて打ち合わせを行いました。その後遅い昼食をホテル内でとり、本日は旅の疲れもあるため夕食まではフリーとなりました。 夕食は、郷に入っては郷に従えのたとえ通り、現地をよく勉強するためにも各自３人ぐらいのグループを作ってホテルの外へ行って食べてくることになりました。各グループに課せられた使命は、近場で美味しくて安い店を開拓することです。さてどのグループが良い店を見つけたでしょうか。ちなみに筆者は、当初スタッフ全員で焼肉の美味しい店をホテルの人に紹介してもらって、タクシー２台に分乗して出発したのですが、筆者・植田コーチ、宗廣トレーナーと大古団長・佐幸監督・徳永マネージャーとははぐれてしまい、別々に夕食をとることになりました。筆者たちが行った店はプルコギをはじめ出てくる料理の全てが美味しく、辛さのために口の中は火事のようになりながらも非常に満足した韓国初日の夜となりました。 懸案だったインターネットの接続もホテルの電話回線を使用してダイアルアップで接続することが出来ました。お陰でこの日記も更新出来そうです。ただし回線料が高いので、節約しなければなりませんが。 本日筆者の累計ランニング時間：０分 |
| ９ | 午前 トレーニング 午後 練習 | 本日より韓国の朝です。我々が滞在しているホテルはソウルオリンピックのメイン会場だったところで、多くの競技施設が公園内に点在しています。窓から公園内を見ると早朝から老若男女様々な人が散歩をしたり、ジョギングをしたりしていました。 朝食はホテル内のレストランでバイキングでした。料理は日本のシティホテルの朝食バイキングと同じようなものでしたが、キムチが豊富にあったのはやはり韓国です。しかし、選手はあまり食が進んでいないようでした。アスリートは栄養が大切ですからもっと積極的に身体のために口にするように。 ９時半からホテル前に集合し、あらためてこのソウル遠征の意義、今後の練習の進め方について監督・コーチから話がありました。これまで日本でやってきたことを更にレベルアップするためには今後の練習と生活が鍵を握ります。 このホテルには地下にプール・ウェイトトレーニングジム・サウナ付き浴場があり、一人６５００ウォン（約６５０円）払えば、どれでも自由に使用することが出来ます。選手たちはジムでウェイトトレーニングに汗を流し、プールでクールダウンしました。この間、佐幸監督、徳永マネージャーと通訳のオウさんとで、食事の予定をたてるためホテル内のレストランに交渉に行きました。筆者は、経費節減のため、ジムには入らず、公園内をジョギングしました。なかなか走りやすい良い公園でした。 午後は２時にホテルを出発し、約１時間ほどかかって練習地である「Suseong High School」に着きました。なかなか遠かったですが、体育館はバレーボールの専用らしく使い勝手は良かったです。そこで２日間ぶりのボール練習を行いました。サントリー殿との練習試合でわかった点を修正し、更に発展させていくことがこのソウル遠征の主要な目的ですので、日本にいた時以上に、一球一球を集中して練習することが必要です。 練習は５時半頃終了し、またまたバスに揺られてホテルまで帰り、その後すぐにホテルのレストランで夕食をとりました。夕食の時に、本日合流した者がみんなに出国が遅れたことのお詫びとその償いのためにも今後より一層頑張るという誓いを述べました。これでようやく全員揃って韓国で頑張ることができます。良かった、良かった。 本日筆者の累計ランニング時間：６０分 |
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| １０ | 午前 ランニング練習 午後 練習（於：Seoung-Kyun Kuan Univ.） | 本日は少し曇り空のソウル市内です。朝は朝食前に公園内を散歩し、ストレッチを行ってからレストランに入りました。身体を少し動かして目をよく覚ましたことで、全員昨日よりも食事の量が増えたと思います。やはり食べないとパワーが産まれませんからね。 午前は昨日に引き続きホテル内のジムでトレーニングを行いました。試合も近いので、再度トレーニングメニューの確認を徹底し、量質ともに見直しを行いました。みんなしっかりとやっていたと思います。筆者はまたまた公園内をひたすらランニングです。 お昼はホテルのレストランでビビンパと冷麺を食べました。韓国では食卓に必ず色んなキムチが出てきますので野菜を沢山食べることが出来ます。健康のためにありがたいことです。 午後は、２時にホテルを出発し練習会場に向かいました。会場は昨日より少し近くて約４０分ぐらいで到着しました。りっぱな大学の体育館で観覧席も沢山あり、申し分ありませんでしたが、少し体育館の床が滑りやすい感じがしました。練習は昨日と同様にブロック、スパイク、レシーブ、サーブレシーブ、サーブと全て行いました。なかなか集中して出来たと思います。 練習を終了してバスに乗り、午後６時半くらいにホテルに帰ってきました。本日は選手も疲労をとるために夕食の前に全員で地下にあるお風呂に行きました。突然背の高い集団がお風呂場に入ってきたので中に居た人たちはびっくりしたようでした。普段なかなか全員がいっぺんにお風呂場に入ることはないので、少しはしゃいでいる者もいました。特に柴田は冷水風呂に先に入って、外にいる吉田や後藤に水をかけて喜んでいました。 その後、夕食をとり今日も無事終了しました。 本日筆者の累計ランニング時間：６５分 |
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| １１ | 午前 トレーニング 午後 韓国Armyと練習試合（於：Sangmu Gym) | 本日のソウルは朝から小雨が降っています。いつものようにバイキング形式の朝食をとり、午前９時半からホテル内のジムでトレーニングを行いました。昨日トレーニングの進め方について細かな確認を行いましたので、本日は迷うことなく全員黙々とウェイトに取り組んでいました。トレーニングの際にはいつも公園内をランニングする筆者や他のスタッフも、本日は外が雨なので一緒にジムに入りました。ジム内のトレッドミル（ランニングマシンのこと）でしっかり走り込みました。最近筆者の日課であるランニングに刺激されて、他のスタッフも走ったりウォーキングをひんぱんに行うようになりました、スタッフも健康が第一、良いことです（笑） ホテルでの決められたコースの食事は結構高いので、佐幸監督や徳永マネージャーがホテルのレストランと交渉して、単品の組み合わせでなるべく安くて、栄養もあるものを食べられるようにしてくれています。ですが、毎回メニューを決めるのも大変なのです、最近徳永マネージャーの頭はメニューのことで一杯です（笑） 午後は２時半にホテルをバスで出発し、練習試合会場に向かいました。本日の試合相手は韓国陸軍チームです。普通はなかなか入れない陸軍施設内の体育館で試合は行われました。 １セット目 ×３３−３５ （朝長、柴田、枩田、盛重、松永、山村、Ｌ酒井） ２セット目 ×２３−２５ （朝長、柴田、枩田、盛重、松永、山村、Ｌ酒井） ３セット目 ×１９−２５ （後藤、柴田、枩田、盛重、松永、山村、Ｌ酒井） ※セットカウント０−３でユニバチームの敗戦 本日の試合では、１セット目はお互い探り合いをしながら得点が推移する感じでした。途中何度か一気に引き離せるチャンスがありながら、それが出来なかったことで競り合いに破れました。その後のセットでは、相手チームの速いクイックにこちらのブロックが対応出来ず、良いように相手にスパイクを決められてしまいました。特に３セット目はこちらの良いところも出ず、相手にはボコスカコンビを決められて完敗となってしまいました。 今日の相手のようにキャリアもあり、速いクイックを持っているチームに対しての弱さがモロに出てしまいました。練習試合後、すぐにブロックシステムの検討と、ブロック練習を行いました。負けてもきちんと次につなげていくのが一番大切なことです。 ホテルに帰ってきてシャワーを浴びて夕食をとりました。今晩のメニューはハンバーグステーキでした。結構上等のお肉で選手たちには好評でした。キムチも良いけど洋食も良いものですね（笑） 本日筆者の累計ランニング時間：６０分 |
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| １２ | 午前 ランニング練習 午後 韓国ジュニアと練習試合 | 本日は雨も上がり少し薄日がさしています。ただ朝の散歩の際はとても涼しく、夏とは思えないほどでした。 午前の練習は９時半から、公園で入念にアップを行い、その後各自の速度で２０分間のランニングとなりました。植田コーチが選手に「ランニングは２０分だけで良いか？足らないと思う人？」と聞いたときほとんどみんなが「為山先生！」と言ったのには笑いました。お陰様で筆者一人だけ特別メニューで走らせてもらいました（笑） 本日は午後の練習試合時刻がいつもより早いため昼食も１１時半からとりました。昼食のメニューは選手たちの希望を聞いてパスタです。トマトソースとホワイトソースの２種類から選択して食べていました。なかなか好評だったようです。それでもキムチは各テーブルに並べられました（笑） 午後は１時にホテルを出発し、約４０分ほどバスに揺られて試合会場に到着しました。本日の対戦相手は韓国のジュニアチームです。 １セット目 ○２５−２３ （朝長、柴田、枩田、盛重、松永、山村、Ｌ酒井） ２セット目 ×１６−２５ （朝長、柴田、枩田、盛重、松永、山村、Ｌ酒井） ３セット目 ○２５−１７ （朝長、柴田、枩田、谷村、盛重、山村、Ｌ酒井） ４セット目 ○２５−１８ （朝長、柴田、枩田、谷村、盛重、山村、Ｌ酒井） ※セットカウント３−１でユニバチームの勝利 我がチームよりも少し若い対戦相手ということで負けられないというのが逆にプレッシャーになったのか、最初の１・２セットはあまり良い出来ではありませんでした。こちらが苦しい場面で、簡単に勝負に行ってはブロックされるというパターンが目立っていました。しかし、３セットからはサーブで相手の弱点を揺さぶり、常にこちらが優位に立っての試合進行が出来たと思います。また途中から松永に変わって入った谷村が安定したサーブレシーブでチームに貢献したことも大きかったです。 昨日悪かったブロックは、本日はジュニアが相手ということを差し引いても良くなってきたと思います。今は試合をしてみて課題が見つかればすぐにそれを改善することが重要ですので、なかなか良い傾向で進んでいると思います。 明日はいよいよ韓国ユニバチームとの対戦です。どんな相手なのか興味津々です。 本日筆者の累計ランニング時間：６５分 |
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| １３ | 午前 ミーティング 午後 韓国ユニバと練習試合 | 本日は朝の内曇り空でしたが、昼頃から晴れ間になりました。 日課の朝の散歩と体操を行ってから朝食をとりました。本日は午前の練習はナシで、代わりに１０時４５分からミーティングを行いました。佐幸監督・植田コーチがそれぞれ話をした後は、選手たちだけで積極的に意見交換を行いました。チームは現在一日一日進化を遂げる段階に来ています。各自が課題を明確にして、毎日の練習や生活を進めていくことが大切です。 昼食を早めにとり、１時にホテルを出発しました。しかし、ここで事件発生。だいたいこのチームは集合時刻の１０分前くらいには人がぞろぞろ集まってくる傾向にあります。今回も１２時５０分すぎにバスに乗り込み始め、いつも最後の徳永マネージャーが乗り込んだ後、集合時刻より早くにバスは出発しました。しばらく順調にバスは走っていると、「徳永先生、宗廣先生がいません」の一声。みるとトレーナーの宗廣先生をホテルに置いたままバスは出発したことが判明しました、。幸い出発してからそんなに時間が経っていなかったので、バスはホテルへ引き返して宗廣先生を無事バスに乗せることが出来ました。宗廣先生も集合時刻の前にホテルの玄関にやってきたのにえらい災難でした（笑）ごめんなさい。 本日の練習試合の相手は、韓国ユニバチームです。 １セット目 ×１９−２５ （朝長、柴田、枩田、盛重、松永、山村、Ｌ酒井） ２セット目 ○２５−１７ （朝長、柴田、枩田、松永、盛重、山村、Ｌ酒井） ３セット目 ×１８−２５ （朝長、柴田、枩田、盛重、松永、山村、Ｌ酒井） ４セット目 ○２５−２３ （朝長、柴田、今井、盛重、松永、山村、Ｌ酒井） ５セット目 ○１５−１３ （朝長、柴田、今井、盛重、松永、山村、Ｌ酒井） ※セットカウント３−２でユニバチーム勝利 今日の試合は互いにユニバチーム同士ということで、熱の入った豪快な試合内容となりました。韓国は前回の北京ユニバでも活躍したイ・キョンスがエースとして健在で、他の選手も力の入ったスパイクを放ちます。１セット目はそんな韓国の強打が日本ブロックの脇を抜け、あっさり韓国に先取されます。しかし、２セット目に入って、日本のブロックも韓国のスパイクにタイミングが合い始め、このセットは逆に日本が奪います。 第３セット・第４セットは韓国と日本が奪い合って、試合は白熱の第５セットに突入します。序盤からシーソーゲームとなりましたが、途中松永に代わって入った谷村の堅実なプレーが光り、最後は韓国を突き放してゲームセット。日本チームは強打の韓国を逆転で下して勝利をおさめました。これは前回北京ユニバの最終戦で韓国に負けて以来２年ぶりの韓国戦勝利です。 親善試合とはいえ、韓国に競り勝ったことは大きな収穫です。これを契機に１６日からのカナダ・オランダ・韓国・日本のプレ・ユニバ大会でも良い成績をおさめ、本大会への弾みをつけたいと思います。明日は韓国へ来てから初めてのオフです。みんな明日はしっかりリフレッシュしよう！ 本日筆者の累計ランニング時間：６０分 |
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| １４ | 終日オフ | 本日は、オフの日ですので朝食も少し遅く８時半にとりました。 ホテルの出発は１０時、まずは日本でもお馴染みのロッテデパート本店に行き、ショッピングをしました。ここには外国人向けの免税店があるので選手たちも買い物をしていましたが、だいたいこういうところはルイ・ビトンやブルガリなどのブランドショップが売場の多くを占めています。筆者は全くこの手のところに無頓着で知識もないのですが、他のみんなは結構ブランド品を熱心に見ていました。誰に買うのでしょうかね（笑） ところで、これまであまり日記には登場してこなかった通訳のオウさんとリョウさんのことを書きましょう。オウさんは正式に我がチームについてくれている通訳の女性です。選手たちと年齢もそう変わらず、いつも選手たちと仲良くはしゃいでいます。もう一人のリョウさんは、実は通訳でも何でもないのですが、実は日本のバレーボールの大変なファンらしく、日本のユニバチームが来ると言うことをどこかで情報を得て、初日に練習見学に来られて我々と親しくなり、その後、ほぼ毎日のように我々の練習を見に来られています。この方も女性で、日本語は大変上手ですが、年齢は不詳です（笑）たぶんオウさんより少しだけ上でしょう。本日はこのお二人についてもらってソウル観光を行ったというわけです。もちろんソウルに来てからずっと移動の際にお世話になっているバスの運転手さんに、本日もお世話になりました。 さてその後、明洞（ミョンドン）にある日本のトンカツ屋さんに行ってお昼を食べました。ここが大変良い店で、社長さんが大阪出身で我々に対して大変よくしてくれました。ご飯・味噌汁がお代わり自由、おかずも大盛りで、みんな大変喜んで食べていました。その食事の際、通訳のオウさんが「これ食べませんか」と柴田にトンカツの皿を差し出しました。しかし、そのトンカツを選手の誰かが残したものだと思った柴田は「いえいえ、いりません」とまずは断りました。しかし、もう一度柴田が「これは誰の残りですか？」とオウさんに聞いた時、オウさんが「これは私のです」と言った瞬間、柴田は「いただきます！」と言ってペロリとトンカツを食べてしまいました。普段はクールに見える柴田ですが、実は現金なヤツです（笑） お腹一杯食べた後は、韓国の歴史文化を学習するために「景福宮」に行きました。ここは李朝の太祖李成桂が建てた宮殿で、韓国の第一の宮殿です。宮殿の中をみんなで練り歩いて、通訳のオウさんとリョウさんの説明を聞いて見聞を深めました。ただし、本日のソウルはとても暑く、日陰のあまりない宮殿内は結構きつかったです。 景福宮を後にして、行った先は「梨泰院（イテウォン）」という国際色豊かな街に行きました。ここは良いものが安く売っていることと、ブランド品の精巧な贋物が多いところで知られています。街を歩いていると、あちこちから「時計ありますよ。ブルガリ、ビトン何でもあるよ」と声が掛かります。ここで１時間ほど自由に買い物し、みんな何やら買っていました。中には掘り出し物の買い物をした者もいるらしく、なかなか良い時間を過ごしたようです。でも誰かが買ったブルガリの時計、文字盤が曲がってないか（笑） その後、いったんバスでホテルに４時半頃戻りました。夕食は１９時に再び近くの焼肉屋に全員で行くのでそれまで休憩となりました。 それぞれの休憩をとった後、（筆者は走りましたよ（笑））再び集合して近くの焼肉屋さんに行きました。ここは結構有名な店らしく、日本からのＴＶ番組の取材の模様が壁に貼ってありました。料理は美味しく、プルコギやカルビを腹一杯食べました。この夕食の時に、青い唐辛子が各テーブルに何本か出てきました。日本でいうところの「ししとう」に大変よく似ています。しかし、この青唐辛子には、何本かに一本とてつもなく辛いものがあるのです。その辛さといったら大変なもので、一口かじったら口の中が辛さで麻痺し、その後２０分くらいは何も口に入れられないような状態になるものです。それにあたったのが今井、酒井、吉田で、中でも吉田は大学の先輩である植田コーチに「勝負しましょう」と言って青唐辛子を２本持ってきて、それぞれ同時に口にした瞬間に返り討ちにあったという大馬鹿者です（笑） あと後藤が日本から持参したトランプで（普通そのためだけに持ってこんやろ（笑））カードマジックをしてくれました。練習でよく叱られている植田コーチを相手に、植田コーチが引いたカードを当てるというマジックで、後藤は見事に成功しました。成功したあとの後藤の得意満面な顔は大変可愛かったです（笑） ということで大変楽しく過ごした本日でした。みんなリフレッシュ出来たと思いますので、明日の練習に元気に取り組めるでしょう 。 本日筆者の累計ランニング時間：６０分 |
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| １５ | 午前・午後練習 | 本日もよく晴れ渡ったソウルの朝です。散歩に行くのも気持ちがいいです。本日よりプレ・ユニバにそった練習スケジュールになるので、試合並びに練習会場であるSeoung-Kyun
Kuan 大学体育館を日本・カナダ・オランダ・韓国が交代で使用します。そのため日本は朝一番の９時から１０時半まで会場で午前の練習を行いました。サーブとサーブレシーブを中心にした軽めの練習でしたが、なかなか集中して行えたように思います。 その後、すぐにバスに乗り１時間ほどかかってホテルに戻り、昼食をとりました。日本でたとえると、大阪のホテルに泊まっていて京都の体育館まで練習に行くようなものでしょうか。 午後は、再び２時にバスに乗り込み３時から４時半まで練習を行いました。午後からはブロックやスパイクを中心に行い、最後にコンビの確認を行って本日の練習を締めくくりました。その後再びバスに乗ってホテルまで帰ってきました。本日の移動だけで４時間近く時間が掛かりました。それで少し疲れました。 本日は谷村の２１歳の誕生日です。昨日ぐらいからみんなに「絶対、誕生日ワンマンや」とか「２１分間レシーブがあるぞ」とか散々脅かされていた谷村ですが、練習では特に特別なこともなく、本人も何もないのかなと思っていた時に、佐幸監督より粋な計らいがありました。夕食時に谷村の誕生日を祝って大きなバースデーケーキが２個も食卓に出てきました。ちゃんとケーキの上には「TANIMURA KO HAPPY BIRTHDAY！」の文字もありました。みんなでハッピーバースデーを合唱して祝福しました。またレストランのウェイトレスの若い女性たちも一緒に歌ってくれました。谷村が大喜びだったのは言うまでもありません。良かったねワンマンじゃなくて（笑） 本日筆者の累計ランニング時間：４３分 |
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| １６ | プレ・ユニバ大会 vsカナダ | 本日は少し曇り空のソウル市内です。今日から３日間プレ・ユニバ大会ですのでそれに合わせたスケジュールとなります。８時に朝食をとり、午前９時半からホテル内のジムでウェイトトレーニングを行いました。 １２時に昼食をとり、第１試合の韓国対オランダ戦を見るために１時にホテルを出発しました。 ・韓国３−０オランダ 高身長のオランダに対し韓国がどのようなバレーをするのかを見たかったのですが、オランダは要所でのミスが多く、試合は韓国のワンサイドゲームになってしまいました。韓国強しを印象づけた試合でした。 日本チームはアップの時から元気もよく、しっかりと身体も動いているようで良い感じでした。第１セットは日本もカナダもお互いに探り合いという様相で推移しましたが、中盤から日本が一気に走ってこのセットを奪いました。第２セットからは、日本のプレーが一段と良くなり、序盤から終始日本ペースのまま終盤まで行く理想的な展開で、カナダを振り切り３−０のストレート勝ちをおさめました。 ・日本３（２５−１９，２５−１７，２５−１８）０カナダ メンバー：１・２・３セットとも （朝長、柴田、枩田、松永、盛重、山村、Ｌ酒井） ※途中、ピンチサーブ等で飯塚・吉田・谷村を投入 本日は良い感じで勝利しましたので、この調子を明日も続けたいと思います。 本日筆者の累計ランニング時間：６０分 |
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| １７ | プレ・ユニバ大会 vsオランダ | 本日も少し曇り空のソウルです。朝の散歩の時は涼しい空気です。午前の練習は９時半からランニング中心に行いました。昨日の試合にメインで出場した者は調整気味、その他の者は少しきつめの速さでのランニングとウェイトトレーニングを行いました。 昼食を１２時にとりましたが、最近昼食は試合前なので炭水化物中心のメニューということで、スパゲティとピラフを一日交代で食べていますので、少々飽きてきました（笑）その後少し休憩をとって午後１時にホテルを出発しました。 ・韓国３−２カナダ この大会は、韓国戦だけが韓国内にＴＶ放送されています。ですので韓国の試合が終わると、カメラや機材をさっさと片づけてしまいます。俺たちも映してくれよ〜。試合の方は、韓国が第１・第２セットを簡単にとり、ストレートで終わるかと思いましたが、控えのメンバーに代えた韓国のリズムが崩れ、またカナダの高いブロックが冴えを見せてフルセットにまでもつれ込みました。最終的には韓国が第５セットをとって勝利をおさめましたが、高さのあるチームに対して気を抜くと大変なことになることを目の当たりにしました。 長引いた前の試合の後を継いで日本の試合が始まりました。第１セットは序盤から日本が積極的に攻めて簡単に奪いました。しかし、第２セットに入ってオランダもメンバーを代えて高さのバレーをうまく展開してきました。中盤オランダが一気に走ってこのセットを奪います。 第３セットは序盤一進一退の攻防が続きますが、次第に日本がペースをつかんでオランダを突き放します。サーブが効果的に決まり、枩田に代わって入った今井のクイックもよく決まってこのセットは日本が奪い返します。第４セットは序盤こそシーソーゲームとなりましたが、中盤日本がオランダの高いブロックをかわしてスパイクを次々と決め、結局このセットも日本がとってセットカウント３−１でオランダを下しました。 ・日本３（２５−１５，１９−２５，２５−１９，２５−１６）１オランダ メンバー： １セット （朝長、柴田、枩田、松永、盛重、山村、Ｌ酒井） ２セット 松永→谷村 ３・４セット 枩田→今井 ※途中、ピンチサーブ等で飯塚・吉田・後藤が出場 やはりオランダのように高いチームは、細かなプレーが雑でもスパイク力やブロック力がありますので、こちらが完成度の高いプレーをしないと一気にやられてしまいます。本日の試合は、今後同じようなチームと戦う上で良い参考となったように思います。明日はいよいよ韓国と全勝同士の対決です。先日の練習試合での勝利に引き続き、韓国には連勝といきたいものです。 本日筆者の累計ランニング時間：６７分 |
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| １８ | プレ・ユニバ大会 vs韓国 | 本日は朝から雨のソウル市内です。雨が降っているので散歩はお休みです。いつものように朝食をとって午前１１時のミーティングまで各自調整の時間となりました。ミーティングでは韓国のデータをもとに、本日の韓国戦の戦い方の確認が行われました。その後、早めの昼食をとり１２時にホテルを出発しました。 本日の韓国との試合はＴＶ放映も入って、いやがおうにも盛り上がります。試合は第１セット開始早々から白熱のシーソーゲームとなりました。第１セットは２６−２４で日本が先取しますが、続く第２セットもまたまたジュースにもつれ込みます。日本、韓国、両チームともセットポイントを握りながら、相手がそれを許さず、とうとう３０点を越える大熱戦となりました。そこから先もお互い譲らず、得点はとうとう４０点も越えてしまいます。しかし、最後はほんのわずかなチャンスをものにした韓国が４５−４３で奪取します。 先のセットの余韻が冷めやらない第３セット、ここでもシーソーゲームが続きます。しかし、終盤に日本がポイントをあげきれず、韓国が逃げ切ってこのセットも韓国が奪います。 後が無くなった日本ですが、第４セットは接戦を落としたショックからか淡泊なプレーが目立ち始め、そこを一気に韓国に押し切られ、セットカウント１−３で日本は韓国に破れました。 ・日本１（２６−２４，４３−４５，２２−２５，１６−２５）３韓国 メンバー １・２セット （朝長、柴田、山村、松永、盛重、枩田、Ｌ酒井） ３・４セット 枩田→今井 ※途中、ピンチサーブ等で飯塚・吉田が出場 本日の日本チームはよく戦いましたが、第２セットを奪いきれなかったことが敗因の一つでしょう。韓国のコートで韓国の審判で、韓国の応援一色でというアウェーの状況で、正直おかしなジャッジも何度かありましたが、それがアウェーでの戦いの現実だと思います。そういうものをはね返すだけの底力が今日の段階ではまだ無かったということです。 しかし、本日は負けてしまいましたが、この負けを本大会での勝利に結びつけられたら何の問題もありません。そのため、試合が終わってホテルに戻ってきてから、すぐに集合して本大会へのコンディションを作り上げるため、ウェイトトレーニングを行いました。負けてもただでは起きあがらないそんな日本チームでありたいと思います。 ホテルに戻ってきてウェイトトレーニングの前に、本日まで通訳をしてくれたオウさんに全員でお別れの挨拶をしました。本大会での日本チームの活躍を期待していて下さい、オウさん。 いよいよ明日はソウルを発って、テグの選手村に入村です。大会が刻一刻と近づいてきました。気合い入れて頑張るぞ！ 本日筆者の累計ランニング時間：６２分 |
| 全日本ユニバーシアード 参加メンバー | ||||
| スタッフ | 役 職 | 氏 名 | 所 属 | |
| 団長 | 大古 誠司 | 日本ﾊﾞﾚｰﾎﾞｰﾙ協会 | ||
| 監督 | 佐幸 法昭 | 東亜大学 | ||
| コーチ | 植田 辰哉 | 日本ﾊﾞﾚｰﾎﾞｰﾙ協会 | ||
| トレーナー | 徳永 文利 | 国際武道大学 | ||
| アナリスト | 為山 誠司 | 立命館大学 | ||
| Ｍトレーナー | 宗廣 誠一 | 田原整形外科医院 | ||
| 候補選手 | ポジション | 氏 名 | 所 属 | 身長 |
| １ | セッター | 朝長 孝介 | 豊田合成 | 184 |
| ２ | センター | 枩田 優介 | 東海大学３年生 | 202 |
| ３ | センター | 山村 宏太 | サントリー | 205 |
| ４ | センター | 今井 啓介 | 松下電器 | 195 |
| ５ | スーパーエース | 飯塚 俊彦 | 東海大学４年生 | 193 |
| ６ | エース | 谷村 孝 | 中央大学３年生 | 195 |
| ７ | エース | 柴田 恭平 | 筑波大学４年生 | 190 |
| ８ | エース | 松永 理生 | 中央大学４年生 | 188 |
| ９ | エース | 盛重 龍 | 豊田合成 | 191 |
| 10 | エース | 吉田 譲 | 大阪商業大学４年生 | 185 |
| 11 | セッター | 後藤 靖 | 日本体育大学４年生 | 186 |
| 12 | リベロ | 酒井 大祐 | 東海大学４年生 | 180 |
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